
スケボーを買ったけど乗り方や練習方法が分からない…汗。誰かくわしく教えて!



乗り方を知らないままスケボーで遊ぶのは危ないよ!この記事で乗り方をしっかり覚えてゆこう。
スケボーは乗りこなすことが出来ればとても楽しい遊びです。しかし知識がないままスケボーで滑るのは、不必要に転んでしまったり、怪我をする可能性もあるため注意が必要です。スケボーを上達してより楽しく遊ぶためにも、適切な練習方法について知ることが大切です。
今回の解説内容としては次のようになります。
▼今回の解説内容
- 自分の「スタンス」を確認する
- スケボーに両足で乗ってみる
- 転倒を回避する方法【初心者向き】
- スケボーの「プッシュ」を理解しよう
- プッシュを練習する方法
- プッシュでスピードを出す方法
- スケボーで「止まる」方法
筆者紹介:生活のかたわら、15年以上にわたりスケートボードを継続しています。多くの方にスケートボードを手にとり、魅力を感じて欲しいと思っています。
スケボーの「乗り方」を解説する【7ステップ】
それではさっそくスケボーの乗り方について順番に解説してゆきます。
STEP.1 自分の「スタンス」を確認する
スケボーには『スタンス』という右利き・左利きにあたる概念があリます。スケボーを始めるにあたっては、まずは自分のスタンスを知ることが大切です。
自分のスタンスを確認する方法
自分のスタンスを確認する方法はかんたんです。
まずはスケボーを地面に置いて、乗る時の姿勢をイメージしながら片足を置いてみましょう。(※この時点でスケボーをこぐ必要はありません。)
スケボーにおける「スタンス」とは、進行方向に対する体の姿勢のことであり、それぞれレギュラー・グーフィーの2種類に分類されます。


スタンス | 左足 | 右足 |
---|---|---|
レギュラー | 進む方向の「前側」に置く | 進む方向の「後ろ側」に置く |
グーフィー | 進む方向の「後ろ側」に置く | 進む方向の「前側」に置く |
スタンスの決め方としては、基本的には自分の感覚に従って決めればOKです。
一般的には利き足(例:ボールをける足)が後ろ側に来ることが多いですが、決してこの限りではなく、また、どちらが優れていることもありません。レギュラー・グーフィーの違いは人それぞれですので、あくまでも自分の感覚に従って決めることが重要です。
一方で『よく分からないな〜』という方でも、ひとまず決めておきましょう。実際に試してからスタンスを変更するのでも、もちろん大丈夫ですよ。



スタンスが決まったら、次のステップに進みましょう!
STEP.2 スケボーに両足で乗ってみる
スタンスが決まったら、今度は両方の足でスケボーに乗ってみましょう。初めの時点ではスケボーをこぐ必要はありません。まずは止まったままの状態でスケボーに乗ってみて、スタンスや姿勢について確認してゆきましょう。
①スケボーに前足を置く
まずはスケボーに前足を置きましょう。
前足はノーズ側のビス(ねじ)の上に置くようにします。ちょうどデッキ内側のビスにつま先がかかるくらいが適切な位置になります。また、かかとは斜めに構えておくことで、乗った時の姿勢づくりがスムーズになります。


ちなみに前足がノーズにより過ぎていると、両足で乗った時に前方につんのめりやすくなるので注意しましょう。前足は内側のビス周辺に置くことで、安定感を得ることができます。
②両足でスケボーに乗る
適切な位置に前足を置いたら、続けて後ろ足も移動させてスケボーに乗ってみましょう。
後ろ足はテール側のビス(ねじ)の上に置くようにします。また、この際にはスケボーに全ての体重がうつる様に、体重移動を意識をすることが大切です。


スケボーの上に乗ったら、なるべくリラックスして立てる姿勢を目指します。最初は緊張して体が固くなりがちですが、スケボーの上に立っている状態を感じながら、少しずつ慣らしてゆきましょう。
この際には、少しだけ膝を曲げて重心を下げることもポイントです。いわゆる「棒立ち」の状態ではバランスに対応できずに転びやすくなってしまいます。
スケボーの上はバランスが変化しやすいですので、リラックスするという点も含めて、バランス変化に柔軟に対応できる姿勢を目指してゆきましょう。
③後ろ足を地面に戻す
スケボーに乗ることができたら、今度は反対に、後ろ足を地面に戻してスケボーから降りてみましょう。
ここまでスケボーに乗る、スケボーから降りる、という事ができたら、続けて「乗る・降りる」の動作をワンセットで反復練習してゆきましょう。
スケボーの滑走では体重移動が重要になりますが、このためにも「乗る・降りる」の練習を通せば、地面からスケボーに・スケボーから地面に、といった体重移動がスムーズに行える様になります。
乗り方を練習するときは芝生にスケボーを置いて練習をするのもオススメです。芝生ならスケボーは移動しませんし、転んでも怪我をしないので安全に練習できます。手すりにつかまりながら行うのも、同じく効果的です。



全ての始まりは乗ることから。体全体でスケボーを感じよう!
STEP.3 転倒を回避する方法【初心者向き】
スケボーの「乗る・降りる」のやり方を覚えたら、今度は初心者向けの【転倒回避】の方法も学んでおきましょう。
スケボーは転倒することの多い遊びですが、あらかじめ回避方法について知っておけば、不意の転倒や怪我を未然に防ぐことが出来ますよ。
転倒回避の方法
転倒回避のやり方はかんたんで、スケボー乗った状態から、体の向きを正面に変えながら地面に両足をつくという動作を取るだけでOKです。


この方法なら、スケボーの進行方向から逃げる形で地面に足を付けることで、安全な着地ができます。
スケボーの練習では実際に転ぶことが多いですし、基本的には転びながら覚える遊びです。むしろスケボーは沢山転んだ方が上達できるとすら言えます。
とはいえ滑れる様になる前に転んで、怪我をしてもつまらないですからね。初めの内はこの方法で上手に転倒を回避しつつ、少しずつスケボーと仲良くなってゆけば良いと思います。



いざという時のためにも覚えておこう!
STEP4. スケボーの「プッシュ」を理解しよう
ここまでのことを覚えたら、いよいよスケボーで「滑る」練習をしてゆきましょう。
スケボーでは、スケボーを漕ぐ(こぐ)ための動作のことを「プッシュ」と呼びます。プッシュは具体的に後ろ足で地面を蹴るように行います。
▼プッシュのやり方
- スケボーから後ろ足を外す
- 後ろ足が地面につくタイミングで地面を蹴る
- スケボーに両足で乗る


スケボーに「乗る・降りる」の練習では、後ろ足を地面につける動作について学んだと思いますが、プッシュではこの動作に「地面を蹴る」という動きが加わる形になります。
これまでの話をかんたんにまとめると「プッシュ」とは例えば、次のような足し算で表現できます。
プッシュというスキルは、上記のような動きの組み合わせから成立していることが分かります。



理屈を理解して、イメージを固めることが大切です!
STEP5. プッシュを練習する方法
ここからは実際のプッシュの練習方法について解説してゆきます。
プッシュとは「地面を蹴る」ことだとお伝えましたが、とはいえ最初は力は必要はありません。まずは『軽く地面を踏む』くらいの気持ちで、少しだけ力を入れてあげる意識でOKです。
また、前に進む推進力を得るために力をかける方向は少しだけ後ろを意識します。後ろ足で軽く地面を踏んだら、踏んだ反発を活かしてスケボーに足を戻しましょう。



これがプッシュです!
この要領のくり返しで、スケボーで前に進むことができます。スムーズなプッシュには慣れが必要ですので、地面の蹴りすぎ=スピードの出し過ぎにも注意しながら、練習を重ねてゆきましょう。
スケボーはスピードが出るにつれて安定感が無くなってゆきます。慣れるまではバランスを取るのも難しいので、先ほど解説した「危険回避」のテクニックも活用してゆきましょう。
後ろ足を置く・地面を軽く踏む・後ろ足を戻す。この3ステップを何度もくり返しつつ、進んでいるスケボーに乗った時の感覚をしっかり感じながら、少しずつスケボーと仲良くなってゆきましょう。
STEP6. プッシュでスピードを出す方法
後ろ足を外す・地面を軽く踏む・後ろ足を戻す、の練習に慣れてきたら少しずつスピードを上げてゆきましょう。
プッシュでスピードを上げるためには、主には次の2つのアプローチが存在します。
▼プッシュのスピードを上げる方法
- プッシュする「回数」を増やす
- 地面を蹴る「力」を強くする
単純にプッシュする回数を増やす、もしくは地面を蹴る力を増すことでスピードを上げることが出来ます。
①プッシュする「回数」を増やす
まず初心者に練習して欲しいのが「後ろ足で何度もこぐ」ことです。これまでの方法では、地面を蹴る動作は一回ずつでしたが、今度はこの回数を増やしてゆく様にします。
初めはシンプルに+1して、一度に2回こぐ形でプッシュをしてみましょう。単純に地面を蹴る回数が増えるので、これだけでもスピードが増します。しばらく進んでスピードが弱まったら、足をおろして止まりましょう。こちらも、くり返し練習することが大切です。
②地面を蹴る「力」を強くする
もう一つの方法が、地面を蹴る力を強くしてスピードを増すというやり方です。
力をかけた分だけ加速するので、瞬発的にスピードを上げやすい方法です。また、プッシュ回数も減らすことができるメリットもあります。
しかし力をかけることで体重移動やバランスの取り方の難易度も上がることとなります。
STEP7. スケボーで止まる方法
プッシュと合わせて覚えてほしいのが、スケボーの「止まり方」です。
先にも紹介した「転倒回避」の方法は、あくまでも低速にのみ限る方法です。スピードが出ている状態での飛び降りは危ないですし、スケボーをすっ飛ばす事にもなるため周りに対しても危険です。
そこでここからは少し進み、スピードが出た状態からの止まり方について学んでゆきましょう。止まる方法にもいくつかやり方がありますが、初心者がまず覚えるべきは『フットブレーキ』です。
フットブレーキのやり方
フットブレーキは、スケボーでの滑走中に後ろ足を地面にこすることで、足の裏をブレーキ代わりにスピードを緩めるテクニックです。フットブレーキのコツとしては以下の3つがあります。


▼フットブレーキのやり方
- 後ろ足をゆっくりと地面に降ろす
- 足の裏全体を使って地面をこする
- 少しずつ力を入れてスピードを減らす
プッシュは地面を蹴るという瞬発的な動作ですが、フットブレーキはやや繊細さを必要とする作業となっています。
最初はソフトタッチを意識して「少しだけこする」ことから始めましょう。
摩擦が生まれればスケボーの速度もゆっくり下がってゆきます。また、ブレーキの加減を覚えるために、足の感覚とスピードを意識してみることもポイントです。
慣れてきたら少しずつこする力を強めてゆき、より強いブレーキも習得してゆきましょう。
フットブレーキは基本的にはプッシュとのセットで練習します。プッシュに慣れてきたらフットブレーキの練習も取りれて、スケボーのスピードを上げる・スピードを下げるスキルを同時に磨いてゆきましょう。
この記事のまとめ:スケボーの滑り方を理解して、楽しく遊ぼう
今回はスケートボード初心者に向けた『スケボーの乗り方』について詳しく解説してゆきました。
▼今回の解説内容
- 自分の「スタンス」を確認する
- スケボーに両足で乗ってみる
- 転倒を回避する方法【初心者向き】
- スケボーの「プッシュ」を理解しよう
- プッシュを練習する方法
- プッシュでスピードを出す方法
- スケボーで止まる方法
これからスケートボードで遊ぶ際には、ぜひ参考にして頂きたい情報です。このほかスケートボードの関連情報も、あわせてご活用くださいませ。



今回は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!